優れた日本のおもてなしは、小うるさい日本人の客が望んだ事である。

日本の接客サービス、いわゆる『おもてなし』は世界的に素晴らしいと言われている。しかしながら、日本人は日常的に接客に感動する事は滅多にない。日本では昔から「人の良し悪し」でその店を語り、再び足を運ぶための動機としている。昨今のビジネスシーンにおいてはマニュアル人間を育て過ぎて、「人の良し悪し」が語られる様な会社や店作りをしていないため、商品・商圏は良くても多くのリピーターを逃している状況が見受けられる。ここでは、客が離れる日常的な瞬間を切り取って紹介します。

具合が悪いのをアピールするうざったいスタッフ。

夏から秋へと季節の変わり目で、体調を崩す人も多い。

とある「病院」での事、受付のスタッフが「ゴホゴホ」と咳をしている。

基本的に他人が風邪を引いているのかな?と思えば近づきたくはない、しかし病院は具合が悪くて行くところ、そこで中の人の具合が悪くては少々迷惑である。

今回は「具合の悪そうな」スタッフの対応について述べる。

人は身近な人が具合が悪そうであれば「大丈夫?」と心配する。
もちろん心からでない人でも《人間関係》を重要視してそう言うであろう。

しかし、他人であればそうはいかない。

電車の中など近くで咳き込んでいる人がいれば、良い気持ちでいる人は少なく、人によっては車両を変える人もいるくらいである。

それが先述した病院に限らず、お店のスタッフだったとしたらとても不快に感じる場合があるだろう。

しかし、問題はそこではない!

いくら不快に感じても具合の悪そうな人に、露骨に不快感を通り越して嫌悪感を抱くまでの人は多くない。

だが、その具合の悪そうなスタッフのとる態度一つで、人の感じ方は変わって来る。

それはそのスタッフが「自分は今具合が悪いんです」アピールをしながら、接客を行われると受け取り側はとても嫌悪感を抱く。

まず、体調管理は自分の責任である訳で、さらにはそれを押して出てくるのはお店にとっては良い事かもしれないが、客側にとっては非常に迷惑である。

さらに、それを客側にアピールされて普段よりも悪い対応をされるのであれば、客にとっては3倍も4倍も苦痛である。

そしてそれがそのお店の評判ではなく、無意識のうちの嫌悪感に繋がってしまうのである。

そのため、スタッフは具合が悪くて接客に影響が出るようであれば「休む」、出て来るのであれば気合いで笑顔を作る!

この気持ちで臨まなければならない。