優れた日本のおもてなしは、小うるさい日本人の客が望んだ事である。

日本の接客サービス、いわゆる『おもてなし』は世界的に素晴らしいと言われている。しかしながら、日本人は日常的に接客に感動する事は滅多にない。日本では昔から「人の良し悪し」でその店を語り、再び足を運ぶための動機としている。昨今のビジネスシーンにおいてはマニュアル人間を育て過ぎて、「人の良し悪し」が語られる様な会社や店作りをしていないため、商品・商圏は良くても多くのリピーターを逃している状況が見受けられる。ここでは、客が離れる日常的な瞬間を切り取って紹介します。

携帯会社の無駄なプランやサービスは客にとってはいい迷惑である。

俗に言う「接客」とは、客に対する態度や話し方などといった抽象的なものが、ピックアップされることが多い。
 
しかし、客がどの様に感じるかを「接客」の評価とするのであれば、そのお店や会社の具体的なシステムや契約内容もその一部分であると言える。
 
今回は「そのプラン誰が望んでいるの?」「意味が分からない」と言う声の多い、『携帯電話のショップ』の複雑過ぎるプランについてを述べる。
 
これは携帯電話を持っている人なら、誰でも経験のある事であろう。
携帯の機種変更や紛失、もしくは新規契約の際に、死ぬほど多くのプランを紹介されることが•••。
 
気軽に携帯を変えに行っただけなのに、
「今あなたの入ってるプランはAです。」
「へー」
「Bプランにした方がお得ですよ。」
「•••今まで1番得なの入ってたはずじゃ?」
しかし、そんなのは昔の話で覚えてない。
 
「じゃ、それでお願いします。」
「ちなみに、ファミリープランにすると、月額料金がお得ですよ。」
「いや結構です。」
 
「はい、それでは初めに無料でこの『音楽取り放題』『アニメ見放題』『マガジン見放題』それぞれ月額500円のものに入れます。30日間がお試しの期間ですので、あまりいらないようでしたら30日間したら解約して頂ければ結構ですので。」
 
え!?全くいらない
「それは最初から入らなくても良いんですか?」
「すみません、それは出来ないんですよ~」
 
⁇⁇
これは、客側としてはかなり迷惑な話である。
 
何故なら、通常皆欲しいアプリやサービスは自分で見つけて入る。
この場合は初めから一言も「欲しい」と言っていないサービスに入れらてしまっている。
さらに、それを辞めるためにいちいち解約手続きをしなくてはならない。
さらにさらに、うっかり解約手続きをしなければ、毎月毎月コストがかかってくる。
 
もっともっと言えば、この何の興味もなく無理やり入れさせらるサービスの説明を聞くために、貴重な時間を割かれるのである。
 
これらの様な事は、『携帯電話会社』だけに限ったことではなく、お店や会社の営業なども同じ事が言える。
どんなに素晴らしいものと思っていても、客が感動していなければそれはただの「押し付け」であり、むしろ客が聞いてあげている状態となる。
 
この様な状況が作られてしまっては、契約など取れるはずもない。
 
「接客」においては客の希望と逆の事をしてはならないだろうし、もしもしてしまっている時はいち早く気づかなければならない。