優れた日本のおもてなしは、小うるさい日本人の客が望んだ事である。

日本の接客サービス、いわゆる『おもてなし』は世界的に素晴らしいと言われている。しかしながら、日本人は日常的に接客に感動する事は滅多にない。日本では昔から「人の良し悪し」でその店を語り、再び足を運ぶための動機としている。昨今のビジネスシーンにおいてはマニュアル人間を育て過ぎて、「人の良し悪し」が語られる様な会社や店作りをしていないため、商品・商圏は良くても多くのリピーターを逃している状況が見受けられる。ここでは、客が離れる日常的な瞬間を切り取って紹介します。

美容師のつまらない話しは聞くに難し。

接客にはプラスではなく、マイナスな気持ちを感じさせない事が最も優先される。

 

最近の美容院によくある話で、スタイリスト(主に担当して髪を切る人)からチェンジして髪を洗ったり、乾かしたり、マッサージしたりする若い子に顕著に見られる。

 

結論から言うと‥

『人間が薄っぺらくて、話が超つまらん!』

 

もちろん20歳位の子に多くを求めるのは酷な事。

しかしながら、中には感じよく取れる子もいるわけで、この違いは何か?

 

これは、《接客の場においての会話をしようとしているかどうか》である。

 

若ければ当然人生経験が少ないので、話す内容が幼稚なのは当然。

 

ただ、それをペラペラ喋られると、聞いている大人は大変である。

 

では、そう言う場合はどうしたら良いのか。

 

答えは簡単。

 

【お客様に話しを振る事。】

 

残念ながらいくら一生懸命話しても、ほとんどの大人にとって今まで少なからず通って来た似た様な経験を持っている。

 

そのつまらない話しをお客様に聞いてもらう事は、お金を払って頂く大切なお客様に精神的負荷をかけている事になる。

 

誰だって他人に話したい事ってのがある訳だが、それを引き出してこそ接客トークである。

 

要は番組MCってところであろう。

 

決して、エピソードトークを話す側になってはいけません。

 

お客様が気持ちよく話し始めてこそ、接客なのである。

 

これを言っても、分かる子達、そして実践できる子達がどれくらいいるか‥。

 

接客や営業の成績悪い人には、是非とも自分の話しはお客様にとっては、超つまらなくて、どうでもいい話しであると言う事を理解してもらいたい。