優れた日本のおもてなしは、小うるさい日本人の客が望んだ事である。

日本の接客サービス、いわゆる『おもてなし』は世界的に素晴らしいと言われている。しかしながら、日本人は日常的に接客に感動する事は滅多にない。日本では昔から「人の良し悪し」でその店を語り、再び足を運ぶための動機としている。昨今のビジネスシーンにおいてはマニュアル人間を育て過ぎて、「人の良し悪し」が語られる様な会社や店作りをしていないため、商品・商圏は良くても多くのリピーターを逃している状況が見受けられる。ここでは、客が離れる日常的な瞬間を切り取って紹介します。

【番外編】意味のない資格取得は時間とお金の無駄遣い‼︎

普段は接客や働き方などについて書いているが、今回は少し角度を変えた話しをしてみたい。

近年よく「資格取得」のための会社の宣伝や、それに付随する学校に通う人を多く目にする。

その目的は、資格を取得する事によって就職に有利になるため、もしくは手に職を付けておけば「何かの時に潰しが効く」と言う事らしいが、果たしてそうだろうか?

そもそも手に職を付けるというのは、文字通り「手」に技術が付いているので、資格だけ取って実務をこなした事のないものが、実際の仕事をした時に使えるだろうか?

美容院に行って髪を切ってもらう時に、「私は3ヶ月の経験があります」と言われたら、「それしかないの?」と不安になるだろう。
病院で手術をしてもらう先生が、「私は3人経験があるので大丈夫です。」と言われたら、担当医の変更を申し出るだろう。

しかし、これらの職種の人達は専門の大学もしくは専門学校を経て、国からの承認いわゆる国家資格を取得している。

そのため、仕事もその資格が無ければやってはいけないのである。

就職に有利なのではなく、その仕事にはなくてはならないのである。
そう言う資格はいわゆる「潰しが効く」と言っても良いだろう。

しかし、テレビなどの宣伝で見る多くの資格は、その職業と連動した資格ではなく単なる資格であって、いざその資格を持って就職するとしても、その資格が無くても就職もしくは仕事をする事が出来る場合が多い。

履歴書にその資格を書いたり、面接時にその情報を面接官に伝えたとしてもほとんど重要視されないだろう。

実際私が面接を担当した時も、沢山書いてある資格をはっきり言って見ていなかった。(目くらいは通すが)

むしろ大切なのは個人。

その職務経験、短期間で多くの職種で働いている人より、一つの職種で長く働いている人の方が良い。

しかし、それよりも面接はオーディションみたいなものなので、フィーリングはかなりある。

そんな事を言ってしまったら元も子もないのだが、それが現実である。

どれだけ多くの資格を持っているかでは無く、どんな種類の資格を持っているかでもない。

誰がどんな人がその資格を取得したかである。

CMである様に芸能人が資格を取得したら、おそらく就職するに有利かもしれない。

もっと言えば、CMに出ている様な芸能人であれば資格なんていらないだろう。

大切なのは自分自身が“一緒に働きたい”と思われる様な、人間性や見た目を磨く事こそ潰しの効く人生になる秘訣である。