優れた日本のおもてなしは、小うるさい日本人の客が望んだ事である。

日本の接客サービス、いわゆる『おもてなし』は世界的に素晴らしいと言われている。しかしながら、日本人は日常的に接客に感動する事は滅多にない。日本では昔から「人の良し悪し」でその店を語り、再び足を運ぶための動機としている。昨今のビジネスシーンにおいてはマニュアル人間を育て過ぎて、「人の良し悪し」が語られる様な会社や店作りをしていないため、商品・商圏は良くても多くのリピーターを逃している状況が見受けられる。ここでは、客が離れる日常的な瞬間を切り取って紹介します。

事故を起こさない人が出世する。

今回は少し見方を変えて、普段の行動から分かる組織の中で出世出来るか、出来ないか。

はたまた独立して経営者として上手くいく人物であるのか。

それを車の運転の「上手い」、「下手」から分析してみたいと思う。

お分かりの通り結論から言えば、車の運転が下手な人はおそらく出世や独立して成功する事は難しい。

それは何故か?

例えば、運転をしていて「全く事故を起こさない人」もいれば「何回も事故を起こす人」がいると思う。

これを単なる「注意不足」として話を済ませるのではなく、よくよく話を聞いてみると実は深い。

客観的に見ても決して「安全運転」をしてるとは感じない人だが、事故を全く起こしたことの無い人がいるだろう、こういう人達にそれについて聞いてみると、ほとんどが運転中に多くの「プラン」を考えながら運転している。

例えば交差点を左折する時に、
①信号のタイミングと前の車の詰まり方で今交差点に行くか行かないか、
②対向する右折車が待ち切れずに突っ込んで来ないか、
③歩行者・自転車・ベビーカーなどが横断歩道を点滅や赤で突っ込んで来るかもしれない、
④左折時に左からバイクが抜かそうとしてないか、
これらの様に目の前の交通状況、対向車の挙動、歩行者などの挙動、後方・側方からの車・バイクの挙動を一瞬のうちに見分けて、もしそうなったらこうする、もしくは複数が同時に起こったらこうすると、頭の中でプランを立てて動いているという。(ほぼ無意識だが改めて聞かれるとそうだという)

逆に安全運転を心掛けていても、事故を起こしてしまう人は話を聞くとルールは守っている、しかしそれ以上どこに注意して良いのか分からず、また余裕もなく運転している。

まさか周りにルールを守らず突っ込んで来る人がいるとはあまり思っていないようだ。

この他に注意を怠って事故を起こす者は論外。

これのどこが仕事の出来に繋がるのかと言うと、まず車の運転免許の試験は一つしかないという事。

通常、大学受験などでもレベルがあり、自分のレベルにあった大学を選ぶのが普通である。

車の運転には頭を使わなければならないのだが、免許の試験はたった一つ。

受験の様にそこでレベル分けされる訳ではないので、その個人差が出るのはやはり運転時の結果ではないだろうか?

それが事故を起こす者と起こさない者の違いであると思う。

そして、運転中に様々なプランを考えられる人は、当然仕事においてもそれが当てはまる上に、自主的に動いているので結果を残す可能性も高いだろう。

しかし、今さら変えられないだろうと思うかもしれないが、日頃車の運転をする際に多くの状況を考えながら頭をフルに使う訓練をしておけば、日常や仕事においても常にプランが立てられる様になるだろう。