優れた日本のおもてなしは、小うるさい日本人の客が望んだ事である。

日本の接客サービス、いわゆる『おもてなし』は世界的に素晴らしいと言われている。しかしながら、日本人は日常的に接客に感動する事は滅多にない。日本では昔から「人の良し悪し」でその店を語り、再び足を運ぶための動機としている。昨今のビジネスシーンにおいてはマニュアル人間を育て過ぎて、「人の良し悪し」が語られる様な会社や店作りをしていないため、商品・商圏は良くても多くのリピーターを逃している状況が見受けられる。ここでは、客が離れる日常的な瞬間を切り取って紹介します。

目を見開く行為は精神状態が不安定の現れ。

接客サービスを日本独特な表現で言えば「おもてなし」であるが、以前にも書いて来ているが、どんなに素晴らしいおもてなしでもたった一つ客側が引っかかる事があると、100のプラスも一気にマイナスに転じてしまう。

しかし人はどんな事に引っかかるか千差万別、気になる事•腹を立てる事が様々である。

今回はいつも通り実例から学ぶ接客側のほんの些細な仕草が、客を不快に感じさせるということを述べる。

例えばあなたがレストランを訪れたとすると、人はまず店員やスタッフの顔を見るだろう。

その瞬間で「この人感じ悪い」とか「雰囲気が良い」とかを無意識のうちに判断している。

ただしその感覚はあくまで【無意識】で、はっきりと何が良いのか悪いのかは分からないため、自分でも知らないうちにいつの間にか相手に【無意識】の不快感を与えているかも知れないので恐ろしい。

その微妙な感覚が「いじめ問題」などにも繋がっているのではないかと思う。

ではその不快感を与えてしまうかもしれない、人の見た目の仕草と言うのは何か?
それは顔の表情で最も重要な『目』。
今回紹介するのはその目の動きの一つである、目を見開く行為である。

私の友人が言っていた事であるが、レストランで注文をしている時に、真剣に言葉を聞きながら「ハイ、ハイ」と言っているのだが、その時目を見開いていたらしい。

その時にその友人は「怖い!」と思ったと同時に不快感を覚えたらしい。

店員さんはいたって真剣に聞いていただけ、何故だろう?

それは動物の顔の表情の作り方にあった。
普通人の目を見ると上下のまぶたに、黒目の上下のフチは隠されている。

しかし、目を見開くとその黒目の上下のフチが現れ、白目の中に黒目が浮いている状態になる。
これは、肉食動物が口を開いて威嚇している時に見られるもので、アニメや漫画でも怖い表情を描く際には黒目をこの様にして表現している。

すなわち「怖い」と思ったのはこう言う事であろう。

そして、あと一つは人の生理学的に言えることであるが、人は目から光を多く取り入れると脳が刺激される。

しかし、眠気を覚ましたりするためにわざとそうしたりする事はあるが、接客中(会話中)にその様な行為をするものは明らかに精神的に少し弱っている。

人と話している最中に何度も脳に刺激を【無意識】で送り込むなど、どう考えてもおかしい。

確かにそう考えると、その様な目の動きをする人を思い起こせば少しその様な精神状態の人が多かった。

これが普通じゃない感覚『不快感』を持った理由ではないかと考えられる。

これらの様に学問的に考えると、明らかに接客時に仕草としてはおかしな事もあり、またそれは自分では気づかない部分もあるので、自分がお店に行った時などに良くマンウォッチングをして、少しでもしっくり来ないことを感じるのであれば、それが何なのかを分析してみると良いだろう。

どれだけお店に行っても何も感じない人は、人をおもてなす事には向いていないので、今すぐ辞めた方が良いかもしれない。